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2011/01/20 (Thu) 今年1発目の浮世絵いっちゃいま!!!!!

今年1発目の浮世絵シリーズ美人東海道52次31~  までいっちゃいますかぁ!

第31図 舞坂驛
5621722.png
◆商品詳細
版画寸法:縦410×横275mm
初回発売日:昭和57年5月5日
◆商品説明
浜松から二里三十丁の所にある、浜名湖に面した宿場。現在でも漁港として賑わう所で、英泉のバックの風景も瀬で漁猟をしているらしい人物を描いている。湖に突き出した宿場の先端に舟着場があって今切の海上を対岸へ渡ることになる。今切の名は、昔は湖と太平洋との間が陸地だったものが、明応八年(1499)の大地震で切れて入海となったことによる。一きわ目立つ帆船は対岸からこの船着場をめざして来たようだ。狭い画面に英泉のこの絵の主役の美人は、いかにも英泉好みの着付けとポーズをした娘。前髪にかけた紅の切れのかげにチラリと覗く青い中剃りが若さを見せる。肩上げをした鉄道模様の衣裳に黒襟をかけ、襦袢の襟には牡丹、板締め腹合わせの帯には紫陽花を白く抜いてあしらう、といった模様も気がきいている。千代紙を貼り合わせた針箱から鋏と小切れを出し、紙とこよりを使って姉さま人形を作っているところと見られる。両手でこよりでも締めて仕上げをするらしい形が気に入っており、体をくねらせ横ずわりして足裏を見せたポーズに英泉らしい色気を深く滲ませている。本図には極印と「田中」の明主一印が併存している。おそらく後摺りのため、明主印を入れ木したが極印を削去することを忘れてたのであろう。とすると、少し広すぎる余白部に、初版には他図同様狂歌があって、それを削ったのかもしれない。人物とのバランスの不安定さからそのような想像が起こる。初版の出現を期待したい。

第32図 新井驛
5621729.png
◆商品詳細
版画寸法:縦410×横275mm
初回発売日:昭和57年5月5日
◆商品説明
舞坂から海上一里を渡ると荒井に着く。新居・荒堰・新井とも書き、英泉は新井の字を選んでいる。旅人の検査のきびしさで知られた関所が船着場にあり、関趾は安政二年の建物ともども現存している。バックの背景に英泉は、この関所を手前近くに描き入れている。海上から幔幕をめぐらし、毛槍幔を立て、吹流しをつけた格式の高い大名と見られる帆船が入ってくるので、役人たちはすべて下座して出迎えている様子である。当時の掟で「一、御大名衆御通行 惚下座」とある、それに従ったのであろう。封建遣制が偲ばれて興味がある資料である。
前景の人物は、背景のいかめしさとは対照的にのどかな姿をしている。姉らしい女性に手を引かれた少女は広袖の被布をまとい、扇子を手にして何か稽古事に通うような風体である。付き添う姉も背に同様な扇を差し、これも芸事のたしなみが感じ取られる。少女は今しも飛んで来た黄色い蝶に気を引かれた様子で見やっている。両人とも視線が蝶に集まっているところに絵師の腕の確かさを見る。
当図は、「田中」の名主一印であるが、人物たちの左の余白に、版下段階でバランスの上から、他図同様に狂歌を記入してあったか、あるいは記入する予定で構図は作られていたものと思われる。天保改革前後の事情をそれとなく語る資料である。

第33図 白須賀
5621736.png
◆商品詳細
・版画寸法:縦410×横275mm
・初回発売日:昭和57年5月5日
◆商品説明
女性の旅人にとっては、いちだんと厳しい取り調べが行われたという荒井の関所を通って、一里二六丁の道のりで東海道三三番目の宿場白須賀に到着する。
ここは元禄一〇年(1697)の津波で街が破壊されるまで、宿場は汐見坂の下の海辺にあったのだという。それ以後は現在の位置に移ったそうである。この汐見坂は、『東海道名所図会』に、「遠州七十五里の大灘眸をさへぎり、弱水三万里の俤あり」と記されている風光の地として知られた。広重も各種の東海道五十三次で、白須賀を描く時この汐見坂の景勝ぶりを取材している。本図の筆者英泉は、わざと汐見坂を描かずに、広重が保永堂版「藤枝」の図で用いた宿駅における問屋場の状景をバックの図様としている。この扱いで、本画集の制作年次を推察することもできる。
図は、こうした風景をバックに、大きなたらいを前にし、高下駄を椅子がわりに用い、洗濯に精を出す宿場の女房を近景に配している。この洗濯する女性の姿態描写は、浮世絵創始期から数多くの絵師によって扱われているものであるが、髪をおおった手拭いの水色が、この図の配色のポイントとなって、図に生気を与えている。そして澁い茶と藍の堅縞の着物が質素な町人の日常風俗を示すと共に、そうした着物、黒の帯といった色調が、かえってこの女性の美形ぶりを印象深いものとしている。

今日も頑張って行きましょ!!!!!

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